◎FUJIFILM Imaging Plaza 大阪( 大阪府大阪市中央区難波 )

こんにちは、えみゅママです。

恒例の(笑)?『見てきました』シリーズです。

って、見とらんとはよ買えや!って声がどこからか聞こえそうですが・・・・・

まぁ、考えているうちが楽しいということで。

先日(平日ですが)、難波に用事があったので、ついでにショールーム廻りしようと思い、FUJIとオリンパスに行ってきました。
ほんとは、ニコンも行きたかったんですが、さすがに3軒はきつく(ニコンは梅田やし)、とりあえず2軒ということで。

実は、この春『X-T30』というカメラが発売される前に富士のショールームへお邪魔してたんですが。ちょっと忙しくしていたんで(就活?)記事にできず。その際のショールームは心斎橋だったんですが、この10月21日に難波に移転したてホヤホヤ。

近鉄難波駅下車すぐ。

思いのほか近かったんで、開店まで少し待ちました。おっ、正面にお目当てのX-Pro3が。
開店したばかりなんで、お祝いの花盛がいくつか置いてあります。
前の心斎橋のショールームは、事務所の延長のような所でしたが、今度は高級感がある暗い(笑)場所になっています。

前回来た時、たっぷり1時間マンツーマンで説明をしていただきました。
なんて富士フイルムさんていい会社なんだろう、と思ったりしました。

実は、今回も

たっぷり1時間マンツーマンで説明していただきました。おまけに、めぼしい単焦点レンズをとっかえひっかえしていただきました。

やっぱり、なんていい会社なんだろう。

X-Pro3のカラーバリエーションは、

・ブラック

・デュラブラック(DRブラック)

・デュラシルバー(DRシルバー)

の3色。

残念ながら、現在大阪のショールームではノーマルのブラックしか置いてありません。あと1週間くらいしたらDRタイプも入ってくるそうです。

なんといっても今回のバージョンアップの目玉は

チタン外装とHidden LCD。

チタン外装

X-Pro3のフレームは、時計などに使用している軽くて丈夫、錆びにくい、チタンとマグネシウムが使われています。

こういった軽い金属のせいか、X-Pro3は横幅があるように見えるにも関わらず、軽いです。(この横幅は、ファインダーを入れているせいです。横幅が広いんで、私はT30よりも持ちやすいと感じました)

で、トップのチタンの加工が3つそれぞれ特徴があります。
ノーマルブラックは半艶の黒(展示品)。行く前はDR見たいと思ってたんですが、これはこれでありです。以前富士のどの機種か失念しましたが、トップが艶のあるくろい機体があって、どうもギラギラしたのは気に入らなかったんですが、これはとても上品でグッド。高級感があります。

あとの2色はDURATECT という技術(時計のシチズンの表面硬化技術)を用いて、硬く、傷がつきにくい加工が施してあります。

ただ、見に行く前、東京で行われたタッチ&トライの写真をいくつか見て、『このムラに見えるのは何?ひょっとして手油?指紋がついてるの?』と疑問だったんです。
スタッフさんとチタン外装の話をしていたところ、

『高級感があって、傷がつきにくいんですが、欠点もあります』

え?なになに?

『指紋が付きやすく、それも取れにくいんです。ゴシゴシこすってもなかなか取れない。洗剤をつけてこすっても取れにくいです』

これか!!

これは要注意です。スタッフの人は、それも使い込んでいる感じがしていいものですのようなニュアンスでおっしゃってましたが、中古で売り渡し、もしくは購入は考えないと・・・・
自分の指紋がついているのを売るのも抵抗がありますし、他人の指紋がついているのもなぁ・・・・・。まぁ、実際どれぐらい落ちないのか?どれぐらいムラになるものかは使ってみないとわかりません。(それか、さんざん触った展示品を見るか)
拭い取る専用のクロスはついているそうですので、指紋ついたらこまめに拭き取ることでしょうね。

ちなみに、ノーマルブラックは傷はつきやすいけど、指紋の心配はなさそうです。

私のデュラテクトへのテンションは一気にましたけどね。


Hiddn LCD

すみません、スマホで撮ったのでピントが・・・・

当然、現代のデジカメならば、ディスプレイは表向いています。が、X-Pro3は裏側に隠してあります。バリアングルで、表裏向けれる仕様だったら、ここまで賛否両論分かれることはなかったと思うんですが、これはFUJIFILMの強いProシリーズに寄せるこだわりということです。

とりあえず、写真を撮るにはまずファインダーを覗け、ということですな。撮ることに集中しろと。

で、見に行く前は、いろいろ書き込みをみると、もう散々な書かれよう。どんなに使いにくいんや・・・・・と思ってたんですが。

これが意外と、普通に使えます。

確かに、ベロンと180度下に開けないといけないんですが、ヒンジで伸びるタイプではないので、それほど視線が下にいくわけではないのです。

液晶を90度に開くと、ローアングルの撮影ができます。また、イレギュラーですが、カメラを上下さかさまにして液晶を90度開いたままで、ハイアングルの写真が撮れるものと思われます。

視認性は良好。そして、タッチフォーカス・タッチシャッターにも対応しています。

さらにそれとは別の、普通のカメラの裏面の小さな液晶・・・・・

これも変わってますよね。お若い方には馴染みがないと思いますが、我々年寄りはその昔、フィルムカメラを使うとき、フィルムのパッケージをちぎってカメラに差し込んだものです。

それをまねたというか、オマージュしたというか・・・・・

とりあえず、フィルムシミュレーションで使っている設定がそれぞれの画像で表示されるというもの。

こちらはバックライトもないので画像は暗めです。ただし、電源OFF時でも表示されます。
そして、設定から、イラスト表示ではなく、一眼の肩液晶のような現在の設定表示にも変更することが可能です。こちらは黒背景の白文字でした。

さあ、これを懐古主義ととるか、面白い・懐かしくてよいととるかは意見が分かれるところ。

ハイブリッドビューファインダー

さて、富士フィルム唯一無二の、ハイブリッドビューファインダー。

私も、以前X100Tというコンデジを量販店で触ったとき、なんて面白いファインダーなんだろうと思いました。

OVF(光学式ファインダー)とEVF(電子式ファインダー)がひとつのファインダーで切り替えて使うことができます。

具体的には、カメラから向かって左の、レンズ横についているレバーを右に引くとOVFとEVFが切り替わります。

さらに、OVFを表示しているときに、左に引くと、ファインダーの右下に、小さな電子式の画面が出てきて、フォーカスのアップができます。(←めっちゃ面白い)

OVFと言えども昔のカメラみたいにガラスの枠が表示されるだけのものでなく、いろんな情報が表示されます。もちろんフォーカスの枠も出てきます。

白い枠が出てくるのは画角。これが望遠の具合によって拡大・縮小されるのが面白い。この動きも以前のカメラより格段に良くなっている、とおっしゃっていました。ちなみにファインダーの倍率は変えることができないそうです(X-Pro2はできたみたい)

EVFは 約369万ドットの有機ELパネル 0.5型。視野率約100%。ちょっと暖色系の色味とは思ったんですが、きれいに見えました。(この後、オリンパスのショールームへ行って、E-M1IIのファインダーを覗いたんですが、正直E-M1IIの方がきれい?とは思いましたが。)

EVFはさておき、私は特にOVFが気に入りました。クリアで見たまんまの表示。昔の銀塩カメラのようです。ま、これを懐古主義と言わずして何と言おう。Proシリーズはこれが醍醐味ですね。

写真のプレビュー・再生・設定変更等はすべてファインダー内でできるようになっています。確か、Qコマンドの設定項目の数が変更できるので、私みたいな、あんまいろいろいじらない人は、4つくらいに設定しておくと、ファインダーでの変更もあまり不便を感じないかも。
要は、このカメラは基本LCDなしで・・・・ということで。

AFや低照度AF

とにかくAFはサクサクです。

電源つけてもぱっと撮影体制に入れるし、ここら辺は、ソニーのRX100シリーズも見習ってね、と言いたい。

ピントのつかみやレリーズタイムラグは、単なる懐古主義のカメラだけではなく、最新の機能も入ってます、とスタッフの方は胸を張っていらっしゃいました。ただし、最新といっても、すでにX-T3やX-T30には搭載されている X-Trans CMOS 4とX-Processor 4 ではありますが。
ですので、画質としてはT3とかと変わらないそうです。

また、新しい機能として、X-Pro3は低照度でもAFが合うそうです。ですので、真っ暗に近いような場所でもシャッターを切ることができるとか。撮影の幅が広がります。

連写性能もぐっと前モデルよりもアップしてます。

フィルムシミュレーション

FUJIといえばフィルムシミュレーション。

私がLightroom使ってRAWにフィルタを掛けるようなことが、撮影段階で試すことができるんです。これはLCDやEVFでのプレビューが可能でした。

でも、今更ながらアクロスってきれいですね~。白黒でもいろんな白黒がありますが、アクロスは格別の美しさがあります。

今回追加されたフィルムは、『クラシックネガ』

ちょっと彩度を落とした、でもノスタルジーっぽくなりすぎないと言うか・・・・。口で表現できにくいので、また後日実写例を見られるといいと思うんですが、写真好きな人には結構受けそうなシミュレーションです。

あと、粒状感も細かく設定できるようになりましたし、 モノクロに色味を足すカラークロームエフェクト や青空の深い色調を表現できる カラークロームブルー も増えています。

私は、青空の色にこだわりがあるので、このカラークロームブルーは特に興味をそそられます。

意外とこのノーマルブラックの塗装というのは難しくて費用がかかるそうです。私、ノーマルシルバーなんかと比べたら安いんかな思ってたんですが、それは間違いだったようです。

X-Pro3に合うファーストレンズは何がお勧めですか?と聞くと、

35mm F1.4

との答え。試させていただいたんですが、AFも早くぼけ方もきれいでした。(AF速度はカメラによって違うそうです。X-Pro3は早い)

また、スタッフの方が個人的に買いたいと思う色は何ですか?と聞くと、

DRシルバー

だそうです。この1週間60人くらい接客したそのほとんどの方がシルバーに興味を覚えていらしたそうです。

そんなこんなで、長いようであっという間の1時間。でも密度は濃かった。楽しかった。

このカメラは、趣味性の強いカメラです。

他の人が、使い勝手が悪いとか懐古主義に傾きすぎとか悪口を言ってても、この製品が良いと思う人は買えばいいですし、使い勝手が悪いと感じる人は、同じセンサーの入っているT3やT30、そして手振れ補正の欲しい人はH1という選択肢が用意されていますし。

そうそう、手振れについて聞いたんですが、富士は自社独自のセンサーを開発していて、レンズ性能とあいまって、手振れについてはあまり気にしなくて良いということです。望遠にはレンズ内に手振れ補正が入ってますしね。
実演で、スタッフの人が、内部設定の『上限設定』というのを設定すると(たぶんシャッタースピードやISO?)、シャッタースピードやISOが無理せず手振れを防いで最適な設定で撮れる・・・というのをやってくださいました。(具体的な設定を忘れちゃったので、必要な時はまたショールームに聞きにいこう♪)


もっとも、3年あまり後継機を楽しみに待っていた方が、正当な進化を期待したかった、その気持ちもわかります。

こういう生き馬の目を抜くようなカメラ業界において、商業的に失敗も考えられる製品をあえて出せる企業として拍手を送りたいです。
(事実、海外ではあまり評価が高くない)こんな心の機微に触れるような製品は、日本人受け(それも一部の)なんでしょうね。

とにかくX-Pro3は高品位なカメラということだけはわかりました。後ほど、オリンパスE-M5IIIを見たのでなおさら、高品位に感じます。

さあ、これをこの値段で買えるかどうかは、個人の価値観によるでしょうね。AFの速さやタッチパネルにこだわらない人はX-Pro2でも十分のような感じもしますし。

え?私?

もちろん、欲しいです。資金さえなんとかなれば。

これはソニーのRX1を下取りに出さないと買えない値段なので。RX1は死ぬほど好きなカメラなんで、それを私ができるかどうかによります。

よって、もうちょっと考えます。

Pro1・Pro2・Pro3の機能の比較は、富士フイルムさんの説明会の様子を解説している、デジカメWatchさんの記事が参考になりました。

富士フイルム説明会で聞いた「X-Pro3」詳報

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1214213.html

X-Pro3の公式HPはこちら ↓

FUJIFILM X-Pro3公式HP

https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-pro3/